■コラム■泥棒！栄養泥棒！！

2024/12/24

もはや避けて生活することは不可能とも言える超身近な調味料、【砂糖】。虫歯になる、太るというイメージはなんとかなくありますが、砂糖が身体に悪いという理由はもっと別のところにありますよというのが今日のお話。ちなみに僕は、加糖された飲み物は一切口にしませんし、砂糖を用いたお菓子は2週に1回も食べません。減量中は数カ月口にしないこともありました。なぜ砂糖は避けるべきなのでしょうか？

砂糖を含む飲食物を避けるべき理由は、【カロリーはあるくせに栄養がない。栄養がないだけならまだしも体内の栄養素を奪うから】です。順に説明していきます。

上に張り付けた図表を見れば一目瞭然なのですが、基本的に精製・加工された砂糖はエネルギー以外の【栄養】をほとんど持ちません。栄養がないということは、筋肉や皮膚を作ったりもしませんし、免疫力を上げたりもしません。お通じが良くなったりもしません。身体の燃料として使われる以外に仕事を持たないのです。仕事や部活で身体を酷使する習慣があるならまだしも、そうでない方にとってはただ体脂肪を増やすだけの役割しかしないわけです。

この【エネルギー（カロリー）はあるのに栄養が取れない】というのがかなり重要な視点ですのでよく覚えておいてください。こういったものは食べても身体にとって何か良い働きをすることはなく、脂肪の蓄積だけを助けます。ダイエット中はカロリー摂取をなるべく抑えながら、栄養価の高いものを食べる必要があります。（ダイエットに限らず、健康的な生活を送りたいすべての方はこれを心掛けて欲しいのですが。）カロリーだけはあるくせに何の栄養もないものなど口にする意味がないのです。砂糖はこの典型例に当たります。

何の働きもしないだけならまだ良いでしょう。砂糖は体内で分解・吸収される際に体内のビタミンやミネラルを消費します。これが多くの方が知らない不都合な真実です。具体的には、
・マグネシウム
・ビタミンC
・ビタミンD
・ビタミンB群
・カリウム
・カルシウム
・銅
これらの物質が消化や吸収される際に余分に消費されたり、働きを阻害されてしまうそうです。これが今回のコラムの表題、【栄養泥棒】たる由縁です。砂糖をそのままなめている方はいないでしょうが、砂糖が多く使われたお菓子や飲料を気にせず飲み食いしていると、いつの間にか体内の大切なこれらの栄養素が消費されてしまい、様々な不調を引き起こす可能性があるわけです。砂糖の過剰摂取はただ太る原因になるだけではないのです。
甘いお菓子などを控えると肌つやが良くなったとか、疲れにくくなったとか、寝つきがよくなったとか、そういった健康効果を聞いたことがありませんか？それは、先に述べたようなその他の栄養素が砂糖の「解毒」に使われなくなったため、ということがあるのかもしれません。

砂糖を含む食品や調味料を全て排除するのは不可能です。ケチャップにもカレーのルーにもお茶漬けの素にも入っているものがあります。こういったものは含有量が少ないので食べたからどうということはありませんが、全然甘くないのに不思議ですよね。
まずは洋菓子やチョコ系のスナック菓子、フラペチーノなど明らかに「砂糖どっぷりつかってます！」と見て直感的に分かるものから避けてみてはいかがでしょうか。そういったものは、先に説明した通り体脂肪としてくっつく以外の「身体に良い行い」をしない上に、せっかく摂った大事な栄養素を奪うのです。ビタミンやミネラルは食事から摂取するしかなく、身体の中で作ることは出来ません。
…これだけ甘くて美味しい食べ物で、さらに栄養満点だったらどんなに良かったかと思いますが、神は残酷ですね。

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