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フィットネスクラブで怖い腎臓病が増加中…健康と美容のために摂取するとかえって"死を早める粉"の正体 腎臓病治療第一人者が断言｢プロテインは毒、適度な量の摂取でもアブナイ｣ | PRESIDENT Online（プレジデントオンライン）

プロテインが「毒」とまで断言したこちらの記事、フィットネス界隈ではほんの少し話題になりました。僕も含めハードにトレーニングを行う方々は今日も変わらずプロテインをせっせと飲んでいることでしょう。

色々ツッコみたいところはあるのですがまずこの部分。
【断言しますが、プロテインによい効果は一切ありません。】
→筋肉に対して負荷がかかるような運動をする前やした後にプロテインを摂取することで、飲まなかった場合に比べて優位に筋発達が見られたという研究結果はいくつも存在します。プロテインに「良い効果が一切ないと断言する」ということは、これらのデータを全て否定することになり、さすがに少し表現が強すぎる気がします。

次にこの部分。
【実は慢性腎臓病の患者数は増加傾向にあります。11年に国内で1330万人と報告されていた患者数が、20年には2100万人に。わずか10年足らずで700万人以上も増えています。患者数の増加にはさまざまな要因が考えられますが、この10年で大きく変わったものの一つがプロテインです。】
→腎臓病患者が７００万人増えたことと、プロテインの流通量や市場規模が拡大したことの因果関係が乏しく、またその根拠を示すデータなども提示がありません。これでは「こじつけ」の域を出ません。

【プロテインの摂取は、腎機能障害を引き起こすおそれがあります。】
これは正解でもあり間違いでもありというグレーな表現です。当たり前ですが、塩も適量なら生きていく上で必要ですが摂りすぎれば死に至ります。砂糖だってカフェインだってそうですよね。どんな食べ物も栄養素も必要以上に大量に摂取すれば健康を害することになるでしょう。【塩の摂取は高血圧を引き起こすおそれがあります】と聞けばそりゃそうだろうと思いませんか。

確かに、【体重×２ｇ】というたんぱく質量が必要なほど強度が高いトレーニングや運動を毎日のように行っている人はごくまれだと思います。ジムにも通っていない、運動習慣のない人にとっては食事プラスプロテインを摂ると過剰になり得るかもしれない。それは否定できません。
だとしても、少量であってもプロテインが【毒】【腎臓機能障害患者数増加の原因】とまで表現するのであればお医者様という立場上データや科学的根拠を用いて世に発信するべきなのではと感じました。
特に高たんぱく食を必要とするようなボディビルダーやアスリートはそれこそ命を削るような「過度な」運動をしますし、過剰に多くの筋肉を体に纏いますので、その老廃物などによって腎臓や肝臓にダメージがあるのかもしれません。
完全にプロテインだけのせいで腎臓病患者が増えているという根拠が示されれば、この方の論調が正しかったとなるのでしょうが、今のところそういった発表は為されていません。ちなみに僕は１０年以上人よりも多くのプロテインを摂取している自負がありますが腎臓も肝臓も至って健康です。
最後に、YOUTUBEで北條先生というこれまた医師の方がこの問題提起についてお話なさっているのでよろしければごらんください。
「プロテインは腎臓に悪いし体に毒だから飲むな！」という意見について、考えを話します (youtube.com)

皆さんはこのお話、どう思われたでしょうか。

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