■コラム■健康を守ることは日常を守ること

2024/03/26

インフルエンザやコロナに罹った時。唾をのむのも辛い喉の痛み、頭痛、高熱によるめまいやだるさ、関節痛。それらを体験した時人は初めて「何でもない状態」が「健康」であったと認知します。今この瞬間も、病院のベッドの上で苦痛に耐えている方が大勢おられます。健康であることがどれだけありがたい事なのかは、病気になって初めて分かるものです。

高熱にうなされているとき、「次の旅行はどこへ行こうかな?」「ライブのチケット当たるかな」「新しくできたカフェのパンケーキ食べたいな」なんて考えられるでしょうか。まず無理です。苦しい、しんどい、死ぬかもしれない…そんなことしか頭に浮かんでは来ませんね。ああしたいこうしたいという欲求ですら「健康」だからこそ芽生えます。

ジムに来られる多くの方は当然ですが基本的には「まだ」健康です。歩くのも辛い、起きるのもしんどいという方が来るところではありません。「運動」も健康だからこそ行えるもの。調子が悪くなってからではほとんど出来ないことばかりになってしまいます。
よくお医者さんに運動しろと言われて、筋肉をつけろと言われたからジムに来たという方がいらっしゃいます。それは素晴らしい心掛けなのですが、既に負荷をかけたトレーニングが出来ない状態という方も珍しくありません。痛みや違和感が出てしまうからです。それは元気なうちからやっておけば防げたかもしれないのに、何もしなかったのでしょう。何かを継続してきた恩恵もしてこなかったツケも、必ず自分が受け取り、もしくは払うことになるのです。

もしかしたら、今の段階でダイエットをして減量しておけば将来糖尿病にかからなくなるかもしれません。運動習慣をつけておけば、筋肉をつけておけば、腰痛や膝の痛みを抱えず元気に年をとれるかもしれません。それなのに多くの人は「今日」健康なのでやろうとは思いません。「今」痛くないのでやろうと思いません。明日も明後日も1年後も同じ状態だと錯覚します。インフルエンザやコロナに罹った時を思い出してください。辛くなってからではもう出来ないんです。健康であることは当たり前ではないのですから。

このブログを読んでいるあなたは、今この瞬間何か体に不調や痛みなどはありますでしょうか。どこも悪くなく元気なことを願います。そしてその状態を出来るだけ長い時間維持するために、健康だからこそできることをやりましょう。調子が悪くなってからでは遅いのです。病気になってからでは遅いのです。健康を守る行動は、健康でないとできません。今どこも悪くないから何もしなくていいや、ではないという事を強くお伝えしたいと思います。
健康を守るということは今この瞬間の日常生活を守ることです。笑顔を守ることです。仕事、遊び、家事…当たり前の毎日を当たり前に過ごすために絶対に必要なことです。健康な体でいるために今日何が出来るのか、真剣に考えてみて欲しいと思います。
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